やじうまの杜

紛らわしいとの声が挙がっていたMicrosoftの新テキストエディター「Edit」、名称変更へ?

候補は「msedit」

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MicrosoftがWindowsへの標準搭載を目指して開発開始を表明したCLIテキストエディター「Edit」。執筆時現在の最新版はv1.1.0

 MicrosoftがWindowsへの標準搭載を目指して開発を始めた新しいCLIテキストエディター「Edit」。しかし、その名前には批判の声も多く寄せられていたようです。「MS-DOS」の頃のコマンド(edit、edit.com)の現代版として開発がスタートしたので当然といえば当然のネーミングなのですが、その一方で『ググラビリティが低い(Web検索に引っ掛かりにくい)』、『既存のコマンドと衝突する可能性がある』といった懸念の声も。とくに後者は、Linux環境で問題となりそう。

 そこで、近々パッケージや実行ファイルの名前が変更されるとのこと。「ms-edit」や「mse」、「redit」(Rust製なので)などさまざまな候補が挙げられましたが、それぞれ一長一短で、投票の結果「msedit」に落ち着いたようです。

投票の結果「msedit」に落ち着いたようだ

 正規の実行ファイルの名前はあくまでも「edit」のままのようですが、既存コマンドとの衝突を避けるため、パッケージ管理者には代替名の「msedit」を用いることを推奨し、可能であれば「edit」のエイリアスを割り当てるようにとのお達しが出ています。とくにLinux界では「msedit」と呼ぶのが一般的になっていくのかも。

 ちなみに、Windowsで「Edit」を「WinGet」でインストールする場合のパッケージ名は「Microsoft.Edit」。以下のコマンドでセットアップが可能です。

winget install Microsoft.Edit